【調査レポート】エンジニアの技術トレンド情報収集に対する意識とは?最も興味・関心が技術トレンド1位は?

目次

はじめに

ITエンジニア202名に、「技術トレンドの情報収集」に関する意識調査を行いました。
日々技術が進化するIT業界において、エンジニアがどのように最新情報をキャッチアップし、どの技術に注目しているのかは、個人のスキルアップだけでなく、企業の採用や技術戦略においても重要です。本レポートでは、エンジニアがどのような頻度・チャネルから情報を得ているのか、何に関心を寄せているのか、その実態を調査しました。

Q.技術トレンドの情報収集を行う頻度を教えてください。

ITエンジニアの6割が週に一度以上、技術トレンドの情報収集をしており、学習意欲の高さが伺えます。一方で、2割は情報収集「ほとんど行わない」と回答しており、情報収集の頻度には個人差が大きい実態も浮き彫りになりました。この差がスキルや市場価値にどう影響するのか、興味深いポイントです。

Q.よく見る技術系メディアについて、上位三つを教えてください。(複数選択可)

技術情報収集の主なメディアとして、「日経xTECH」(28.1%)、「Zenn」(22.2%)、「ITmedia」(19.6%)がTOP3という結果でした。速報性や網羅性に優れた大手メディアと、エンジニア発信の深い知見が得られるプラットフォームがバランス良く利用されていることがわかりました。企業が技術情報を発信する際には、これらの主要メディアの特性を理解し、ターゲット層に合わせた情報提供チャネルを選定することが、効果的な技術ブランディングや採用広報に繋がる鍵となりそうです。

Q.特定のエンジニアや企業の技術ブログは見ていますか?

特定の技術ブログの閲覧状況では、「特定のブログは見ていない」が約半数を占めるものの、「企業の技術ブログのみ見ている」(15.8%)と「両方を見ている」(26.7%)を合わせると4割以上のエンジニアが企業の技術ブログを見ていることがわかりました。この結果から、企業が自社の技術力やカルチャーを積極的に発信することの重要性を示しており、技術ブログが潜在的な候補者へのアピールや、技術コミュニティ内でのプレゼンス向上に貢献する有効な手段であると言えるでしょう。

Q.技術トレンドの情報収集や、技術のキャッチアップのために取り組んでいることがあれば教えてください。(複数選択可)

技術トレンドのキャッチアップ方法として、最も多かったのは「技術系メディアを見る」(48.5%)と、メディア経由の情報収集が主流であることがわかりました。しかし、約35%が「特に何もしていない」と回答しており、情報収集の頻度だけでなく、具体的なアクションにおいてもエンジニア間で差が見られます。「コミュニティ、勉強会への参加」(22.8%)や「技術カンファレンスへの参加」(19.3%)といった能動的な活動は2割前後にとどまりました。企業が技術習得の機会提供や学習コミュニティの醸成を積極的に支援することは、エンジニアのスキルアップを促し、組織全体の技術力向上に繋がる有効な投資と言えそうです。

Q.現在、最も興味・関心が高い技術トレンドを教えてください。

現在ITエンジニアが最も注目している技術トレンドは、「AI/機械学習」が4割以上と圧倒的な支持を集めました。続いて「サイバーセキュリティ」と「データ分析/ビッグデータ」が各10.9%で続く形となり、これら3分野への関心が特に高いことがわかりました。企業はこれらの先端技術を用いたプロジェクトや研究開発、学習機会などを具体的に提示することで、技術志向の強いエンジニアの採用や、社内エンゲージメント向上において大きなアドバンテージとなるのではないでしょうか。

まとめ

本調査では、多くのITエンジニアが週に一度以上と積極的に技術トレンドを追い、「日経xTECH」や「Zenn」といった専門メディアを情報源としている実態が明らかになりました。特に「AI/機械学習」分野への関心は4割を超え、他を大きく引き離してトップとなっています。 一方で、情報収集の頻度や具体的な取り組みには個人差も見られ、約2割のエンジニアは情報収集を「ほとんど行わない」、約35%がキャッチアップのために「特に何もしていない」と回答しています。企業の技術ブログも4割以上のエンジニアに読まれており、技術情報発信の有効な手段であることがわかりました。

これらの結果から、エンジニアの学習意欲の高さと関心の高い分野を理解するとともに、情報感度の差を考慮した上で、企業がどのように技術情報を発信し、エンジニアの継続的な学びをサポートしていくべきか、そのヒントが見えてくるのではないでしょうか。

 

調査概要
・調査期間:2025年月4日24日(木)~2025年4月28日(月)
・調査対象者:ITエンジニア(正社員159名、フリーランス23名、その他20名/20代~50代)
・調査人数:202人
・調査手法:インターネット調査
・調査元:GMOリサーチ&AI

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